型にとらわれることなく、自由な表現を!

草月流の、一番の特徴は個性を大切にし、自由な表現をもとめている点にあります。

日本古来から続いてきたいけばなには、と言われるものがあります。その時代の最先端の花師たちがつくってきた、またはその流派の創始者が作った、一番美しいとされるお花の形です。

 

多くの流派はこの立花・生花・投げ入れ花など呼び方は流派によってさまざまですが、型(お流儀花・古典花)を学ぶことがメインになっています。

 

展示会でも、他の流派では、型(お流儀花・古典花)の作品が多く出品されます。草月流では基本の型は、通常の展示会ではほとんど出品されていません。

 

型どおりにか、自由にか!?  問題

いけばな展で他の流派の型(お流儀花・古典花)の作品を見ていると、とても美しいと思うのですが、昔のどなたかが作ったお花の型を完璧に再現しその中で自分を表現するのではなく、自分自身で考えた形をつくるのもやはり楽しいのではないのかなと、わたし自身は感じます。

 

もちろん、昔のどなたかが作ったお花の型を完璧に再現しその中で自分を表現するのも、とても楽しいことです。ただ草月流では、古典的なお流儀花(型)だけではなく、古典的な美の心を生かしてそれぞれのお花や場所ににあう美の形をつくることも、学べます。

 

 

自由花のデザインを、2年で体型的に学ぶ

 

 草月流では、

●まず初めに1年程度(40回)この型を学ぶことで、お花の扱い方・日本的な古典的な美のバランスを身につけます。

そのうえで

2年程度(70回)自由花のカリキュラムを学びます。

 

この2年程度(70回)の『自由花』のカリキュラムが、草月流の1番の特徴かと思っています。色・繰り返し・直線・曲線など、自由花に生かせる要素に一つひとつフォーカスして、だれでも自由に素敵なお花を生けられるようにデザイン的なことを学びます。

 

他の流派さんでも、自由花をとりいれている流派さんは多いかと思いますが、2年程度(70回)のカリキュラムで自由花のデザインを体型的に学べるところはあまりないように思います。また流派によっては自由花でもなにかと制約が多かったりする場合もあるようです。

 

草月流では、最初に『型』を学ぶ日本的な美の感性を学んだ上で、体型的に自由花を学んで頂けます。